家庭用HIFUへの見解
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家庭用HIFU(ハイフ)とは?
ウルセラと似たような効果が期待できる「家庭用HIFU」が流通・販売されていることをご存知でしょうか?小型の脱毛機や美顔器のようなハンドピース型のマシンを使って肌へ照射することで、ウルセラに似たリフトアップ効果を自宅で得られるそうです。
メーカーや機能などによって美顔効果はそれぞれ異なりますが、いずれも高周波や超音波を照射するパネル、LEDライトなどが付いており、ジェルを塗布した肌をなぞるようにケアする仕組みとなっています。
家庭用美顔器のような感覚で購入する人も
自宅で使えるウルセラマシンは『家庭用HIFU』や『家庭用ウルセラ』などと呼ばれ、1台2万~8万円程度で購入可能です。ウルセラはもともと美容医療の一種なので、美容クリニックやエステサロンへ通院して高額の費用をかけて施術を受ける必要があります。一方、家庭用HIFUは一度購入すれば自宅でいつでもウルセラのリフトアップ効果を狙えるため人気が上昇しています。お金をかけず手軽にケアできることから、脱毛器や美顔器などと同じような感覚で購入する人が増えているようです。
家庭用HIFUとクリニックでの治療効果の違い
ウルセラと家庭用HIFUの違いをまとめてみました。効果や料金、安全性などどのような違いがあるのでしょうか?
ウルセラ | 家庭用HIFU | |
---|---|---|
照射範囲・深さ | 超音波で表皮の奥にある真皮まで照射 | ラジオ波による表面的な照射 |
安全性・効果 | 表面的な火傷の心配はない 真皮や顔の筋肉に働きかけるため効果が高い 医師の腕によって神経を傷つける可能性あり | 表面に熱をあてるため火傷のリスクがある 皮膚の浅い層にしか効果がない |
痛み | おでこなど照射箇所によって鈍い痛みを感じる | 少し熱さを感じることがある |
1回の価格 | 1回237,600円 | 13,800~89,000円 |
効果が出る期間の目安 | 1ヶ月程度 | 肌の状態により異なる |
【ウルセラ】
照射範囲・深さ | 超音波で表皮の奥にある真皮まで照射 | |
---|---|---|
安全性・効果 | 表面的な火傷の心配はない 真皮や顔の筋肉に働きかけるため効果が高い 医師の腕によって神経を傷つける可能性あり |
|
痛み | おでこなど照射箇所によって鈍い痛みを感じる | |
1回の価格 | 1回237,600円(税込) | |
効果が出る期間の目安 | 1ヶ月程度 |
【家庭用HIFU】
照射範囲・深さ | ラジオ波による表面的な照射 | |
---|---|---|
安全性・効果 | 表面に熱をあてるため火傷のリスクがある 皮膚の浅い層にしか効果がない |
|
痛み | 少し熱さを感じることがある | |
1回の価格 | 13,800~89,000円(税込) | |
効果が出る期間の目安 | 肌状態により異なる |
たるみ治療効果には歴然の差がある現実
家庭用に販売されている機器と、クリニックのウルセラマシンを同一のものであると考えるべきではありません。マシンの効果や肌への浸透率など、機械の性能は大きな差があります。
作用する場所が異なる
家庭用HIFUで照射できるRF波(ラジオ波)は、表皮に作用する程度の強さとなっています。真皮の下にある皮下脂肪や筋膜など、医療用ウルセラで対処できるパーツまでラジオ波が届くかは不明です。
そのため、家庭用HIFUによってリフトアップ効果を狙えるかどうかは、どうしても疑問が残るところです。美肌効果であれば変化を感じられるかもしれません。しかし、たるみの改善を実感したいのであれば、少々高額でも美容クリニックのウルセラを受ける方がおすすめです。
ウルセラ並みの施術効果がある?ウルトラセルとは
ウルトラセルはウルセラ後発機と呼ばれる、韓国発の美容医療機器です。真皮層に対して働きかけるラジオ波(イントラセル・イントラジェン)や、ウルセラと同じように皮膚の奥深くにあるSMAS層(筋膜層)へ届くHIFUなど2種類の照射システムを搭載しています。
局所的な照射であるウルセラと、顔全体を照射することで肌代謝を促すサーマクールの持ち味を兼ね備えたマシンとして話題です。ウルセラに比べて1回の施術費用が安く、クリニックによっては顔全体1回20万円で受けられるところもあります。リーズナブルな価格でウルセラとサーマクールの効果を実感したい方に広く支持されています。
家庭用HIFUの危険性
HIFUとは「高密度焦点式超音波」の略称で、皮膚の下の1点に超音波を集めて照射して熱エネルギーを加える超音波のことです。家庭用HIFU機は、インターネット通販などで誰でも手軽に購入することができます。購入する際に資格やトレーニングなどは必要とされず、買ってすぐに施術することが可能です。
しかし、素人でも使える手軽さの裏には、マシンの出力や効果の弱さなどによって肌を傷つけてしまう危険性が潜んでいます。
たるみ治療には強力なマシンと経験ある医師の腕が不可欠
ウルセラは危険な治療なのか?
ウルセラは、表皮の内側にある真皮まで超音波を届けられるのが特徴。真皮にはヒアルロン酸やエラスチンなどといった肌の潤いやハリを保つ成分が存在しており、熱を与えることで肌代謝やヒアルロン酸の保水力を高めていきます。表皮から真皮にかけて4.5mm程度の地点まで超音波が届き、60~70℃前後の熱を加えてリフトアップを狙うのです。熱を与える場所は表皮より下の部位なので、軽い火傷のようなダメージを与えたとしても表面に火傷が生じることはありません。ただし皮膚の深い位置まで作用させる際に神経や血管を傷つけてしまう恐れがあるため、経験や知識の深い皮膚科医による施術が欠かせないのです。
家庭用HIFUの効果は弱い
家庭用HIFUは誰でも施術できるよう、作用する深さやパワーなどが弱く設定されています。つまり、医療現場で使われているウルセラのように皮膚の深い層まで強力に作用することはほぼないです。逆を言えば、出力が弱いマシンを使うと表皮だけに熱を加えることになり、かえって肌を傷つけてしまう危険性があります。
家庭用マシンはリスクを理解した上で使用を検討するべき
家庭用HIFUを購入した方の口コミを見ると、「肌に熱さを感じることがある」という感想が多く挙がっています。素人の手によって照射した結果、皮膚に火傷を負ってしまうリスクがあるのです。
HIFUを用いたたるみ治療の効果は、性能の高いマシンと経験のある施術者の手によって成り立っています。自分の手で行う場合は皮膚や神経へ影響が出る可能性があることを理解したうえで使用するべきでしょう。
通販で買える家庭用ハイフの大半が海外製
自宅で簡単にたるみケアができると注目を集めている家庭用ハイフは、大手通販サイトでも数多く取り扱われています。ただ、ものによっては「効果が感じられなかった」など、効果が薄いマシンもあるようです。
実は現在市場に出回っている家庭用ハイフのほとんどは海外製で、日本のメーカーで家庭用のウルセラ機器を作っているところはほとんどありません。海外製の商品の中には説明書が外国語のみで分かりにくいなどのデメリットも存在します。また安価なマシンも販売されていますが、あまりにも安い海外製のマシンはおすすめできません。
日本で販売されている家庭用ハイフは、あくまでも美顔器というくくりです。
ここでは、美顔器とハイフの違いや、海外製のマシンのデメリットなどを確認していきましょう。
超音波美顔器とハイフの違い
超音波美顔器は、若々しい肌を作るのに有効だと言われていますが、ハイフと同じ効果が得られるかというとそうではありません。1秒間に100万回程度の振動を与えることで、美容成分を浸透させたり汚れを落とす効果はあります。また、肌の新陳代謝を活発化する効果もありますが、ハイフとは違って脂肪融解はできません。しかも、効果は数日で戻ってしまいますので、数日に1回使用する必要があります。
一方でハイフは超音波を集中させて熱を発するマシンです。皮膚の奥へ超音波による熱が届き、特定の部位だけを狙って照射することで、肌を活性化させる力があるのです。
このように、超音波美顔器とハイフは効果が全然違います。ハイフの方が、より即効性と持続性に富んだマシンだと言えるでしょう。
日本人と外国の人の皮膚の違い
日本人の肌は外国人と比較して、表皮の角質層が薄いという特徴を持っています。その厚さはたったの0.02mmで、これはラップの厚さと同じくらいでしょう。角質層が薄いということは、紫外線や外部刺激に弱いということです。入浴時に身体をゴシゴシと擦るだけでも、角質の3層あるうち2層は剥がれてしまいます。
角質層が薄い代わりに、日本人は外国人よりも真皮と皮下組織が厚いです。真皮は肌の90%を占める部分で、角質層が薄いと外部からのダメージを真皮がダイレクトに受けることになります。
そのため外国人向けに製造された家庭用ハイフを日本人が使った場合、肌への負担が大きく、時にやけどを起こす危険性も考えられるでしょう。日本人の肌を対象としていないマシンを使うと、たるみの改善どころか健康な肌を保つことすら危ぶまれます。
エステのウルセラは被害届も出ている
最近では、「ウルセラ治療ができる」と謳っているエステも見かけます。ただウルセラを始めとしたハイフ機器の使用は、医療機関でのみ認められた治療法です。人体に対する知識が浅いエステティシャンが使用した場合、肌だけでなく血管や神経にダメージを与える可能性があります。
実際にエステでウルセラを受けた人の中には、火傷や神経麻痺などの合併症が起き、被害届を提出したという事例も挙がっているのです。これはエステティシャンが顔のどの部分に血管や神経があるのか理解していない、適切な照射出力を把握していないなどが原因です。
エステでは、医療機関よりも安い価格でウルセラが受けられますが、甘い宣伝文句にはのらず、きちんと美容外科で施術を受けることをおすすめします。
どうしても家庭用ハイフを利用したいなら…必ず守りたい家庭用ハイフの選び方
「どうしても家庭用ハイフを使いたい」という場合は、もともと家庭用として販売されているもの、もしくは業務用として製造された機器で一般にも販売されているもののどちらかを選びましょう。
家庭用ハイフは1万円台から売られており、業務用ハイフは10万円からの商品が多いようです。安いからという理由だけでマシンを選ぶのではなく、日本語の説明書が付属されているか、部屋において邪魔にならないサイズか、出力が高すぎないかという点を確認してみましょう。
日本語の説明書が付属されている
家庭用ハイフの多くは海外製で、商品によっては日本語の説明書が付属されていないケースも。とはいえ、肌に直接使用するマシンなので、説明書を読まないまま適当に使ってしまうと、きちんとした効果が現れないだけでなく肌を傷めてしまう危険性があります。
トラブルが発生しても問合せできない可能性もあるので、日本語の説明書が付属しているか、日本語対応の窓口が設置されているかの確認はとても大切です。
部屋において邪魔じゃないサイズ感
家庭用ハイフのマシンはコンパクトなため、収納しやすいというメリットがあります。一方で、エステサロンでの使用を想定している業務用のマシンは、家庭用ハイフと比較してサイズが大きいようです。
また、家庭用ハイフは軽量で簡単に持ち運べますが、業務用ハイフは重さがあるため収納や持ち運びに向いていません。そのため、部屋に置いて邪魔だと感じない程度のサイズ感で、かつ重さもチェックしておくと良いでしょう。
出力が高すぎてもNG
家庭用ハイフマシンは業務用と比較して低い出力で製造されています。もちろん、出力が高い方が皮膚にアプローチしやすいのですが、家庭で使用する場合は出力が高いほど良いというわけではありません。
あまりに出力の高いマシンを使用すると、肌への負担が大きくなり、肌荒れのトラブルを起こしてしまう可能性があります。そのため、自分の肌に適した出力のものを選ぶようにしましょう。
まずは医師の診断を受けてから
自宅で正しいケアを行うためには、マシンを使用する前にクリニックで医師の診断を受けるのがおすすめです。医療用のマシンよりも出力が弱いため安全性に配慮されているといわれる家庭用ハイフでも、照射の仕方や使い方によっては肌にトラブルを起こす危険性があります。正しい使い方をマスターするためにも、医師へ相談してみるのがベストでしょう。
とくに家庭用ハイフの使用を控えたほうがいい人
家庭用ハイフは基本的に誰でも使用できますが、皮膚が弱い人や妊娠中の人、体内にシリコン・金属・ヒアルロン酸などを入れている人や皮膚疾患・心臓疾患・内臓疾患がある人は、使用を控えるようにしてください。
クリニックで施術を受ける場合は医師が肌の状態を確認しながら照射を行いますし、万が一トラブルが発生した場合でもアフターケアを行ってもらえます。一方で、家庭用ハイフは個人で使用しているシチュエーションが想定されるため、トラブルが起きてもすぐに対処できません。心配な人は医師に相談してから使用しましょう。
ウルセラは医師が行う施術
しっかりと効果あるたるみ治療を受けるなら、腕のある医師のもとで受けるのが良いでしょう。
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