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ウルセラはエステで受けられるのか?

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ウルセラはエステで受けられない

ウルセラはFDA認可のリフトアップ医療機器です。超音波の働きで、メスを一切使用せずリフトアップを可能にした治療法として注目を浴びています。そのため、ウルセラ治療を体験したいと、取り扱っているエステを探す女性も少なくないでしょう。

しかし、ウルセラは医療機器なので医師にしか扱えず、エステでは受けることができません。最近では、エステ版に改良された機械もありますが、やはり医療機器と比較すると効果には差が出てしまいます。より効果的にリフトアップを目指すためには、クリニックの受診が必要となるのです。

ウルセラの危険性

ウルセラ治療の機械は、照射箇所を間違えると神経に影響を及ぼします。特に影響を受けやすいのは、額部分です。額には、眼窩上神経や滑車上神経といった太い神経が通っています。太い神経が通っている部分に直接ウルセラを照射すると、強い電流が通ったような感覚になり、痛みを伴うことがあるでしょう。この痛みは1~2週間程度残る人もいます。

また、ウルセラは皮膚の奥深くに対して超音波が作用します。肌の表面に作用する機械と比較して、神経に影響を及ぼす可能性があるのです。

ほとんどの場合、神経に異常をもたらすものではありませんが、高い技術を持った施術者に施術をしてもらった方が安心できるでしょう。

エステティシャンはどこまでできるの?

日本では、エステティシャンの公的資格制度は確立していません。免許制でもないため、人体構造や神経の仕組みに対し知識が浅い可能性も示唆されますし、エステティシャンによって技術に差があります。エステに通ったことのある人であれば、エステティシャンによって能力にバラつきがあることをご存知でしょう。

必ずしもエステティシャンによるウルセラで事故が起こるとは限りませんが、万が一稀なケースに直面した際、しっかりとした説明が行われないと不安になってしまいます。

せっかくウルセラでリフトアップを目指すのであれば、高い技術を持った人からの施術を受けたいと思うのは当たり前のことです。それに、顔に対して施術を行うため、安全に施術を受けたいと思うに違いありません。高い技術と安全面を考慮すると、エステティシャンよりも医師からの施術を受けるのが良いです。

医師とエステティシャンの違い

医師ができるのは治療

医師は皮膚や体の仕組みを理解して施術やカウンセリングを行ったうえで、施術を行います。医療行為であるためリスクはつきものですが、そのぶん効果も期待できます。

エステティシャンができるのはサービス業

エステティシャンは、リラクゼーションの技術者として心地よいサービス提供を行います。心地の良い接客や気持ちよさはエステティシャンならではの技術が必要なため、リラックスを求める方にはエステがおすすめです。

ウルセラとだけ書かれているのを見ると、エステでもクリニックと同じような効果が安く手に入ると捉えてしまいますが、医師とエステティシャンの立場が違う以上、クリニックと同じ施術をエステで提供するのは難しいと考えておきましょう。

エステサロンでのHIFUトラブル例

エステサロンでのHIFU施術におけるトラブルが後を絶ちません。

独立行政法人国民生活センターでは、これまでにエステサロンでHIFU機器による施術を受けた消費者の相談事例として、「施術を受けてやけどを負った」「照射により頬の神経の一部を損傷した」「ミミズ腫れができた」などを挙げています。

これに対し、国民生活センターでは「エステサロンでのHIFUによる施術において、皮下組織に直接熱作用を加え、危害を及ぼすような美容施術は医師法に抵触する恐れがある」と注意喚起を出しています。
また、施術前にエステサロン側が消費者に対してリスク等の説明を十分におこなっていないことも大きなトラブルの原因になっている様子です。

施術を受ける私たちができる予防とは

HIFUにおける「皮下組織に熱作用を加え危害を及ぼす侵襲行為」は、医師のみがおこなえる医療行為です。エステサロンでHIFUによる治療はうけられませんので、注意が必要です。

また、医療に限らず美容施術においても、リスクは少なからず存在します。広告やカウンセリングにおいて、リスクの説明がないサロンやクリニックは信用できません。リスクをしっかりと理解し、十分検討したうえで施術を受けることが大切です。

なお、もしも施術による被害を受けた際はすみやかに医師の診察を受け、消費者センターなどへの相談もおこなうようにしましょう。

そのほかに見られるエステでの超音波治療に関する被害

両頬に黒ずみのようなへこみができた

顔のたるみ改善のため、エステサロンで超音波を用いた施術を受けました。
翌日から両頬に黒ずみのようなへこみが2箇所ずつ現れ、びっくりしてサロンに問い合わせました。サロンの返事は「それは施術の効果だから問題ない。3週間ほどで落ち着き、跡は目立たなくなるはず」というもの。ですが一向に良くなる気配もなく、皮膚科を受診してみたところ「エステ施術による炎症後色素沈着」とのことでした。そのことをサロンに伝えましたが「フェイシャルでは前例がない」「保険適用範囲内でしか治療費用の補償ができない」といわれ、困っています。

結婚式の前日にやけどを負いました

結婚式の前日に、以前から通っていたエステサロンでフェイシャルを受けました。ところが超音波毛穴洗浄機で顔の施術をした際、小鼻に2箇所のやけどを負い、エステ側にも認めてもらいました。
報告書も提出したものの、いざ示談の話になったら「診断書が必要」「医者へ同行させてほしい」などといわれ、最終的には「総合病院へ行ってほしい」といわれる始末。なかなか賠償金の話へたどり着けず、はぐらかされている気がします。

参照:エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生 | 国民生活センター