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顔のたるみの原因

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※こちらの記事は当サイト運営のND編集チームが執筆したものです。当サイト監修の佐藤隆悟医師による査収は含まれておりませんことをご了承ください

3つの大敵!顔のたるみの原因

知らないうちに進行しているたるみ。ふと鏡で自分の顔を見た時にショックを受けた経験のある方も多いのではないでしょうか。ここでは顔がたるむ原因についてまとめています。たるみの原因を知り、正しい対策をとりましょう。

その1:肌の弾力の低下

肌の弾力とたるみには深い関わりがあります。ピンとハリのある肌であれば、たるんでいるようには見えないものですよね?ここでは、たるみ防止に大切な肌の弾力を低下させてしまう原因を4つ紹介します。

紫外線で肌が酸化

「お肌の大敵」とも言われている紫外線は、肌の弾力に大きく関わっています。

紫外線を浴びると、体内に取り込んだ酸素が変質し「活性酸素」が発生しやすくなってしまうことが原因です。活性酸素は肌内部に溜まると、細胞を酸化させて肌を老化へと導きます。ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどを生成する線維芽細胞が活性酸素によってダメージを受け、その結果、肌の潤いが無くなり弾力が低下してしまうのです。

コラーゲンをはじめとした栄養素が不足する

肌に栄養素が足りなくなると、肌の弾力は低下するもの。特に皮膚や骨などに存在しているコラーゲンと、伸縮性があるエラスチンなどが減少すると、そのぶん肌から元気が失われます。そもそもコラーゲンやエラスチンを作り出すには、線維芽細胞へ栄養分を送りこまなければなりません。偏った食事、ストレスなどは栄養素が不足する原因になるので注意が必要です。

肌が乾燥する

弾力のある肌にとって必要不可欠なものが「潤い」です。保水力の高いコラーゲンや水分を保持・吸収する力を持つエラスチンなど、肌の弾力は水分量も大きく関わっているものです。さらに紫外線や栄養不足によって水分が減少すると肌は乾燥に向かいます。十分に水分が保てない潤い不足は、弾力のない肌を作り出してしまうのです。

加齢によって肌のヒアルロン酸が減少する

歳を重ねると体が衰えていくと共に、ヒアルロン酸をはじめとした肌にとって必要不可欠な成分を作り出している線維芽細胞の働きも落ちてしまいます。

ヒアルロン酸は、皮膚の潤いを保つ主要な成分の中でも、特に重要な役割を担っています。水分を肌に抱え込む力を持っていると同時に、皮膚内にあるエラスチンやコラーゲンの隙間を埋め、潤いを保つ働きもあるからです。

その2:皮下脂肪の肥大化

皮膚の最下層に存在する皮下脂肪は、肥満や老化などによって肥大化してしまうと、その重さによって皮膚ごと下がってしまいます。

もともと皮下脂肪は、外部からの衝撃や刺激から体を守る働きを持っています。そんな皮下脂肪は白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞とよばれる2つの皮下脂肪から成り立っています。これらが肌の弾力にどう関係するか、それぞれ詳しい役割について解説していきましょう。

白色脂肪細胞

「脂肪」と聞くと、お腹や太もも、お尻などについているものを思い浮かべるでしょう。それは「白色脂肪細胞」から成り立っている脂肪です。

白色脂肪細胞は体のあらゆる箇所に存在し、エネルギーを供給したり貯蔵したりと、生きるうえで重要な働きを担っています。また、臓器を安定させる重要な役割も持っているのです。

ただし、それが肥大化しすぎると肌の真皮にまで影響を及ぼし、弾力を無くしたり、肌全体を老化させたりすることも。また、歳を重ねて代謝機能が衰えると、重力の関係でどうしても下へ下へと引っ張られてしまいます。

褐色脂肪細胞

腎臓の周りや脇の下、首の周りなどに存在する褐色脂肪細胞。白色脂肪細胞とは異なり、特定の場所に存在する脂肪です。

白色脂肪細胞はエネルギーの供給・貯蔵の働きをするのに対し、褐色脂肪細胞はそれとは逆で、脂肪を分解する働きを持っています。また、脂肪細胞の中でも1%ほどと少ない量しか存在していないので、肌のたるみケアを目指すなら白色脂肪細胞に注目すべきでしょう。

その3:筋肉(表情筋)の質の低下

皮膚や脂肪を支えている筋肉は、たるみと大きく関わっています。筋肉の質が良いと皮膚や脂肪はしっかりと支えられハリのある肌を保てますが、質が低下したり減ったりするとその上にある脂肪や皮膚ごとたるんでしまうのです。

表情筋が使われていない

顔には約30種類もの筋肉が存在するといわれています。そのひとつである表情筋は、笑う、まばたきをするなど、日常的な動作によって鍛えられているのです。

しかし、生活上使われるのは全ての表情筋の中の約30%ほどともいわれています。もちろん、使用しないとだんだん衰えてくるので、結果としてたるみを生むことにになります。近年、デスクワークが増えたこともあり、1日の中で表情筋を動かす量は減ってきています。できるだけ表情を動かすようにすると、たるみケアにつながるでしょう。

加齢による衰え

年齢を重ねるごとに腕や足などの筋肉が衰えるように、顔の表情筋もだんだん衰えてきます。また、体の筋肉は骨に付いていますが、顔の筋肉は皮膚に直接付いているので、筋肉の衰えがそのままダイレクトに皮膚・皮下脂肪のたるみに繋がるのです。

また、人間は一般的に40歳を境目に筋肉が衰えていくといわれており、筋肉を作っている組織「筋繊維」もだんだん少なくなってきます。

たるみを形成するさまざまな要因

歳を重ねるごとに見た目に変化が出ることは当然だと思われていますが、そもそもなぜ肌はたるんでしまうのでしょうか?また、年齢が同じでもハリのある肌の人と、たるんでいる肌の人との違いは何でしょうか?たるみを生じさせる要因を解説します。

外的要因

乾燥

乾燥とたるみは一見関係が無さそうに見えますが、肌内部の水分が減少するとハリが無くなりたるんでしまいます。化粧水をつけたあとに乳液でフタをすることがありますが、それは肌が水分を蒸発させてしまうのを防ぐ作用があるからです。蒸発すると、肌の水分が少なくなり、乾燥してしまいます。

このように肌の水分量が減少すると、それは新陳代謝を乱すことにもなり、結果的に肌をたるませてしまうのです。

紫外線

紫外線は肌の弾力性と深く関わっています。肌の奥深くに紫外線が行き届くと、肌細胞が酸化し、肌全体が老化してしまうことになるのです。紫外線によって発生する活性酸素はエラスチンやコラーゲンなど美肌にとって必要不可欠な成分を変性させる、あるいは潤いのある肌を作るコラーゲンを破壊するなどの悪影響をもたらします。

ストレス

仕事や生活の中で徐々に溜まってしまうストレスも肌トラブルに関わる要因のひとつで、肌のたるみにも大きく影響します。ストレスを受けてストレスホルモンが発生すると、免疫機能が低下する、血管が収縮するなど体にさまざまな悪影響をもたらしてしまうのです。

血管が縮小し血行が悪くなると、肌に必要な栄養が十分に行き届かなくなり、若々しい肌を保てなくなってしまいます。また、肌のターンオーバーが乱れ、あらゆる肌トラブルが発生しやすくなるのです。

また、免疫機能が低下すると外的刺激に弱くなり、紫外線の影響をダイレクトに受けるようになってしまいます。結果、肌の老化が進みハリのないたるんだ肌になってしまうのです。

内的要因

活性酸素

活性酸素は本来、ウィルスから体を守る働きを持っている物質です。しかし、何らかの原因によって活性酸素が増加すると、健康な細胞をサビさせ、健康や美容に悪影響を及ぼしてしまいます。

コラーゲンやエラスチンなどを作り出している線維芽細胞にも刺激を与えるので、肌に潤いをもたらす成分が十分に作り出されず、老化へ繋がるのです。アルコールや食品添加物などによっても活性酸素は増加するので、摂り過ぎには注意しましょう。

生活習慣要因

姿勢

普段何気なく立ったり座ったりしているときの姿勢によって、肌をたるませてしまうことがあります。

特に前かがみになった猫背は顔のたるみと関わりのある姿勢の1つ。自分自身では気づきにくいですが、猫背の状態は背中が曲がっているだけでなく、顎が前に出ている姿勢になっています。後頭部の筋肉が縮み、顔の皮膚が下へと引っ張られてしまうことで、顔をたるませてしまうのです。デスクワークの方や足を組むクセがある方、肩が凝りやすい方などは、猫背の恐れがあるので注意しましょう。

喫煙

喫煙は人間の健康はもちろん、美容面にも悪影響を及ぼす行為です。

タバコに含まれるニコチンは血流を悪化させてしてしまうので、皮膚にとって必要な栄養素が運ばれにくくなる原因に。そのほか、喫煙は体内のビタミンCを大量に消費させる行為でもあります。ビタミンCはコラーゲンの生成を促進させる働きを持っているので、ビタミンCが体内から減少すると肌に潤いが無くなり、シワ・たるみなどのトラブルが発生しやすくなります。

睡眠不足

睡眠は健康はもちろん、美容にとっても必要不可欠な行為です。

人は睡眠中に「成長ホルモン」というダメージを修復するためのホルモンを分泌しています。また、皮膚細胞を作るために必要なたんぱく質の合成が活発になるのも睡眠中です。十分な睡眠がとれないと新陳代謝が悪くなり、肌に必要な栄養や酸素が行き渡らなくなり、肌トラブルにつながります。

栄養不足

偏った食事によって栄養不足になると、肌が荒れやすくなるためたるみを招く可能性が高くなります。細胞を作り出すのに必要なたんぱく質や新陳代謝を促進したり肌に潤いをもたらすコラーゲンを合成するビタミン・ミネラルなどが、皮膚機能を保つのに必要とされる栄養素です。

肩こり

現代人に多いと言われる肩こりも顔のたるみを引き起こしています。そもそも、肩こりは、血行不良や筋肉の緊張によって引き起こされます。一度肩こりが起きてしまうと肩の筋肉がますます硬くなり、肩や首まわりが血行不良になりやすくなります。肩の筋肉が硬くなると、顔の筋肉も引っ張られて垂れてきます。

さらに、首まわりの血液が停滞することで、顔に老廃物や余分な水分が溜まりやすくなり、顔のむくみが起きやすくなります。これが慢性化すると、やがて顔がたるんでしまうというわけです。

口呼吸

日常的に鼻ではなく口で呼吸をしている人は、鼻から上の筋力がおちてしまい皮膚もたるみがちになるようです。また口呼吸だと、口がいつもだらしなく開いている状態になってしまうので、注意が必要です。

結果として、目元や口角が下がったり、ほほにハリをなくなってゆるんだり、あごが二重になったりといった状態が起きやすくなり、顔全体のたるみやゆるみにつながってしまうのです。

むくみやリンパの滞り

フェイスラインに悪影響があるものとして挙げられるのが、むくみや老廃物の停滞です。運動不足、アルコールのとりすぎ、塩分のとりすぎなどによって、体や顔にむくみが生じてしまいます。むくんで丸みがある顔は、実際の体型よりも太った印象を他人に与えてしまいますし、フェイスラインもはっきりしなくなってしまいます。

さらに、リンパの流れが滞り老廃物も停滞すると、むくみやセルライトが現れやすくなります。これらは、二重あごなどのフェイスラインの乱れにつながっていきます。

肥満、急激な体重変化

太っている人は、からだ全体に脂肪がついており、ほほやあごなどの顔にも脂肪がついていることが多い傾向です。特にあごに脂肪が多くついていると二重あごになってしまうこともあります。一方で、急激に痩せることで皮膚がたるんでフェイスラインがくずれてしまうこともあります。

短い期間で一気に痩せてしまうと、体全体の筋肉や脂肪の量が減少するので、皮膚がたれてしまい、シワやたるみも生じやすくなります。また、体重の減少と同時に、ほほやあごの脂肪や顔の筋肉も痩せるため、皮膚がたるんでしまいフェイスラインがくずれやすくなります。

スマホの使用やブルーライトの影響

意外なところで、スマホやパソコンに使用されているブルーライトも、肌を酸化させて老化を促進させる活性酸素を生成すると言われており、お肌のたるみの原因になります。ブルーライトは、真皮より奥の深部にまで到達し、活性酸素の中でも強力に細胞を破壊すると言われている一重項酸素の産生を促す働きがあります。

一重項酸素は、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリを保つのに必要な肌組織を破壊する原因です。一重項酸素が増えると、コラーゲンの量そのものを減少させてしまい、その結果、お肌の弾力が失われて、シワやたるみなどを引き起こしてしまうのです。

【部位別】顔のたるみの原因を徹底検証

顔の部位別にたるみの原因を調査しました。ほほやあご下、まぶたなど部位ごとに原因は異なるので、その対策法もひとつだけではありません。原因を部位ごとにピックアップしているので、気になるパーツからチェックしてください。

ほほのたるみの原因

顔の広範囲をしめるほほは、少したるんだだけでもその変化がわかりやすいパーツです。いつまでも健康的なほほでいたいものですが、「いつの間にかハリがなくなっていた」ということもあるでしょう。ほほのたるみは年齢を重ねることも原因のひとつですが、日常生活の中で知らぬ間にたるみを引き起こしていることも考えられるので、原因をチェックし正しい対策を講じましょう。

あご下のたるみの原因

「二重あごがなかなか消えない」と悩んでいる女性はたくさんいます。痩せている人でもあごのたるみに悩んでいることがあるようです。肥満もひとつの原因ですが、その他にも筋力低下や姿勢などがあご下のたるみに関わっていることもあるのです。また、あごは他の部位に比べてなかなか筋肉を使用しない場所なので、その分脂肪が溜まりやすい部位でもあります。

おでこ・額のたるみの原因

たるんでしまうとシワになって現れるおでこ・額のたるみ。顔をしかめたときや笑った時などに目立ちやすくなってしまいます。また、顔の部位の中でも上に位置しているため、そのたるみがほかのパーツに影響することもあるのです。一刻も早く改善したいおでこ・額のたるみの原因について見ていきましょう。

まぶたのたるみの原因

以前は二重でぱっちりした目だった人も、歳を重ねるとだんだんまぶたがたるみ、奥二重のようになることがあります。加齢によるたるみのほかに、アイプチをはじめとしたメイクで皮膚を引っ張ることでたるんでしまうこともあるようです。また、IT社会になった現代ならではの原因も。それぞれ自分のまぶたのたるみの原因をチェックしてみましょう。

目の下のたるみの原因

目の下のたるみはあらゆる原因によって発生します。その中でも、目の使い過ぎや加齢、紫外線などが代表的な原因として挙げられます。良かれと思って行った手法でも、実は余計に目の下のたるみを悪化させていることも…?上まぶたや目の下のたるみは実年齢より高く見られがちな目立つ箇所なので、たるみの原因を知り正しい対策を目指しましょう。

首のしわ・たるみの原因

年齢を感じさせやすい首のしわやたるみ。顔と違いケアを怠りがちですが、人から見るとしわやたるみが目立ちやすい部位でもあります。首のしわ・たるみの原因は皮下脂肪やコラーゲンの減少・老化の他にもいくつか考えられます。生活習慣の中に潜んでいる原因も含め、正しい対策を考えてみましょう。