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ウルセラと3Dリフトの違い

公開日: |更新日:

ウルセラ 3Dリフト
周切る/切らない 皮膚切開なしで照射 皮膚切開なし。針で吸収糸を埋め込む
効果 たるみを強力に引き上げる効果あり たるみを糸で直接持ち上げる
価格 1回20万~40万円 60〜80万円前後
FDA認可 認可あり 吸収糸に関してはFDA認可あり

3Dリフトの特徴

3Dリフトとは皮膚に糸を埋め込んでたるみを引っ張り上げる手法です。フェイスリフトと近い手術ですが、切開はせず針を使用して糸を入れていきます。メスを入れることのない簡単な外科手術です。

フェイスリフトとの大きな違いは切開をしない点。フェイスリフトは耳の前の部分を切開して、糸を入れていくため3Dリフトよりも大がかりな施術となっています。

3Dリフトのメリット

メスを使用しない施術として有名な3Dリフトには、他にも様々なメリットが存在します。どのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。

溶ける糸で手軽にリフトアップできる

3Dリフトで使用する糸は、FDAの認可を受けCEマークも取得しているものです。手術用にも用いられる吸収糸は約1~2年、円錐状のバイオコーンは8~10ヶ月程度で両方とも溶けて体内に吸収されます。

完全吸収性なため、治療後にウルセラやサーマクールなどの治療を受けたい人や、メスを使った治療に抵抗を感じる人でも受けられるでしょう。

ハリや潤いがあらわれる美肌効果

糸やコーンが皮膚細胞を刺激し、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を促します。そのため施術後から糸が溶ける約2年間、お肌にみずみずしいハリと潤いをもたらすでしょう。

もちろん糸やコーンが吸収された後も生成されたコラーゲンは残るので、リフトアップ効果は長期に渡り持続します。

ウルセラとの大きな違い

ウルセラとの大きな違いは外科手術であることです。

メスを入れることはありませんが、針で糸を入れ込んでいくため多少の傷跡は残ります。フェイスリフトほどではありませんが、多少腫れるといったダウンタイムも発生するでしょう。

施術可能な範囲

ウルセラ 3Dリフト
施術可能な範囲 額、こめかみ、頬、あご下、首 額、こめかみ、頬、あご下、首、バスト、ヒップ等
【 ウルセラ 】
施術可能な範囲 額、こめかみ、頬、あご下、首
【 3Dリフト 】
施術可能な範囲 額、こめかみ、頬、あご下、首、バスト、ヒップ等

ウルセラは、額から鎖骨にかけての顔・首をリフトアップすることが可能です。一方、3Dリフトの場合、クリニックによってはバスト・ヒップのたるみ改善にも適用することができます。首から顔にかけてはウルセラ、ボディのたるみは3Dリフトといった使い分けも可能だといえるでしょう。

施術までの流れ

ウルセラ施術の流れ

ウルセラの施術は、一般的に次のような流れで行われます。

  1. カウンセリング…気になる部分を伝えたり、ウルセラについての説明を受けたりします。
  2. 洗顔…施術の前に、メイクや汚れをきれいに落とします。
  3. マーキング…正確な位置に照射を行うため、肌に印をつけます。
  4. 照射…ウルセラ専用のジェルを肌に塗り、機器を当てて照射します。場合によっては、照射前に麻酔をかけることも。
  5. 拭き取り…ジェルとマーキングを拭き取ります。

3Dリフト施術の流れ

3Dリフト施術の一般的な流れは、以下のとおりです。

  1. カウンセリング…仕上がりの希望を確認しつつ、糸を入れる部分の状態を確認します。
  2. 洗顔…メイクや汚れを落とし、消毒を行います。
  3. マーキング・麻酔…糸を入れる箇所に印をつけ、麻酔クリームの塗布や局所麻酔注射を行います。
  4. 糸の挿入…患者さんの希望に合わせ、必要な部位に糸を挿入します。
  5. 処置…施術を行った部分を消毒し、患部に保護テープを貼ります。施術にかかる時間は、ウルセラ・3Dリフトともに30~60分程度です。

施術のリスク

ウルセラのリスク

ウルセラによって起こる可能性があるトラブルには、次のようなものがあります。

  • 痛み…施術中や施術終了後に、痛みを生じることがあります。
  • やけど…機器がしっかりと肌に密着していない場合、やけどを生じる恐れがあります。
  • 麻痺…誤って神経の通っている部分に超音波を照射すると、その部位に一時的な麻痺や違和感を生じる恐れがあります。

3Dリフトのリスク

  • 内出血…施術を行った部分に、内出血を生じることがあります。
  • 違和感・ひきつれ…顔の筋肉を大きく動かした際、引きつったような違和感を生じることがあります。
  • 肌の凹凸…糸を強く引き上げることにより、皮膚に凹凸が生じる恐れがあります。
  • 感染…埋め込んだ糸により、感染を起こす恐れがあります。

3Dリフトによって不自然な凹凸や感染が生じた場合は、糸を緩めたり、除去したりして対処しなければならないこともあります。せっかく時間とお金をかけて受けた施術が無に帰してしまう可能性がある点もまた、リスクのひとつだといえるでしょう。

ウルセラや3Dリフトは顔にメスを入れることなくたるみ改善が可能な施術ですが、「切らない=ノーリスク」ではありません。施術を受ける際は、確かな技術を持っているとともに、リスクについてもしっかりと把握しているクリニックを見極めることが大切です。

術後の経過

手術当日は傷を圧迫しながら帰宅し、翌日クリニックで圧迫を外して傷の洗浄や消毒などのケアを行います。

3Dリフトの持続期間と本数

一般的に3Dリフトの持続期間は、糸が溶けるまでの1~2年程度と言われています。しかし糸が溶けてからもリフトアップ効果は持続するので、長い人は5年以上効果を保つケースも存在するようです。

施術に使う糸の本数は施術部位によって異なるため、個人の肌を見て適切な本数を決めていきます。基本的に頬のリフトアップなら1本でも十分です。またブロウリフトは2~4本、中顔面リフトなら4~6本が標準となります。

ダウンタイムやリスク

安全に施術を受けるためには、ダウンタイムやリスクを把握しておくのが重要です。いくらメスを使わないといっても皮下に糸を通すのですから、100%安全というわけにはいきません。

ここでは3Dリフトのダウンタイムやリスクをチェックしていきます。

ダウンタイムは約1週間

3Dリフト治療の後には、ウルセラと同様に腫れや内出血、むくみが約1週間続きます。人によっては皮膚が引っ張られるような痛みが3~4週間続くこともあるようです。

糸が溶けるまでの間は、大きく口を空けた時や顔を洗うなどの際にも、引きつれ感や違和感を抱く場合もあるでしょう。

施術後すぐに針を刺した所以外のメイクが可能なので、内出血や赤みといった症状はファンデーションやコンシーラーでカバーが可能です。

内出血・針痕の予防の処方箋を出してくれるクリニックも

クリニックによっては、治療後の内出血・針痕の予防のために処方箋を出しています。ダウンタイムの期間が短縮されるため、早く通常の生活に戻れるでしょう。

3Dリフトは肌を切らずに小さな針を通すだけなので、今のところ後遺症が残るようなリスクは報告されていません。

3Dリフトの料金相場

3Dリフト手術の料金は、手術を行う範囲や内容にもよりますが、こめかみや額など部分的なもので30万円前後、ほほや口元のたるみを引き上げる3Dリフトであれば60〜80万円前後が費用相場となります。

3Dリフトと同時に首の方まで引き上げる、といったオプションを付けるとなると、100万円を超える金額になることもあります。麻酔から慎重に行う外科手術なので、費用が高額となってしまうことは否めません。

腫れが少ない格安3Dリフトのデメリット

腫れが少ない3Dリフト手術とうたい、顔全体で30万円前後など、かなり格安で受診できる3Dリフト施術もあります。しかし、実際にはきちんとした研修を受けていない新人医師が担当する可能性もあるので、価格だけで決めてはいけません。

ウルセラと言った照射のみの施術と比べると、3Dリフトは身体への負担が大きい外科手術。価格だけで手術を決めてしまうと、後で大いに後悔する結果にもなりかねないので注意が必要です。

糸の種類とその違い

たるみを糸で引き上げる方法としてシルエットリフトが挙げられますが、3Dリフトはその進化版。3Dリフトはシルエット「ソ」フトとも呼ばれ、より立体的にリフトアップすることが可能です。

大きな違いは糸についている円錐型のコーンの向き

従来のシルエットリフトでは、1本の糸に同じ向きで円錐型のコーンが付いています。一方3Dリフトでは1本の糸の中心を支点として、向かい合うように円錐型のコーンが付いており、“双方向性”があるのが特徴的。同じ方向ではなく上と下両方から引っ張り上げるので、ふっくらと立体的にたるみを持ち上げてくれるのです。
また、3Dリフトで用いる糸には種類があり、コーンが双方に4つずつついた通常の「シルエットソフト」、コーン数が2倍になった「シルエットソフト16」、センター間隔の短い「3Dノーズソフト」などがあります。

3Dリフトの糸は完全吸収性、従来のシルエットリフトはコーンだけが溶ける

従来のシルエットリフトでは施術後コーンだけが溶け、糸は溶けずに残る特徴があります。しかし3Dリフトでは吸収糸・バイオコーンともに溶け、体内へ吸収されます。1~2年かけて吸収される糸は、アメリカFDAの認可やCEマークを取得しています。

生活環境から判断する「手術ができるか否か」

3Dリフトはその効果が数年続くと言われる強力なたるみ改善効果があります。しかし、外科的な手術なので麻酔や術後のトラブルに遭うリスクも高く、そう簡単に決断できることではありません。

また、高額な手術費用がかかること、腫れや傷が完全に目立たなくなるまでに数か月かかることなどもあり、ご自身の仕事や生活に影響が出ることも考えられます。

周囲の方に知られずに手術を受けたい場合は、腫れが落ち着くまで最低でも2週間程度休みを取るなど、スケジュール調整が必要になる場合もあるでしょう。逆に言えば、周囲に隠さなければならない状況下でこのような美容整形手術を受けるのは、ご本人の生活にも精神的にも大きな負担となります。ライフスタイルや周囲に理解を得られるか、予算的な面なども総合的に考えて、手術を受けることが可能かどうかを判断すべきでしょう。

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当サイト「ウルセラ式」は、ウルセラやサーマクールを専門に取り扱う『プライベートクリニック吉祥寺』院長・佐藤隆悟先生(日本形成外科学会認定形成外科専門医)にご監修いただいております。

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