たるみとエラスチンの関係とは?
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このページでは、肌のたるみに大きな影響を与える「エラスチン」について紹介しています。エラスチンとたるみの関係や、なぜ劣化・減少してしまうのかといった点について解説。たるみに悩む方はぜひチェックしてみてください。
たるみとエラスチンの関係
多くの人を悩ませるたるみには、「エラスチン」と呼ばれる繊維状の物質が大きく関連していると考えられています。
加齢をはじめとするさまざまな原因により、体内で産生されるエラスチンの量は大きく減少したり、その性質が変わることによって切れやすくなってしまいます。このようにして徐々に繊維が衰えていくことにより、肌の表皮を支えるだけの力がなくなってしまい、たるみに繋がって行くと考えられています。
エラスチンとは
そもそも、エラスチンの役割は「コラーゲン同士を繋いで支える」というとことにあります。網目状に走っているコラーゲンをつなげ、支えている弾力繊維がエラスチンです。真皮内で占めている割合はわずかとなっていますが、肌のハリを出すために重要な役割を持っています。
エラスチンの劣化・減少する原因
エラスチンが劣化・減少するとたるみに繋がってしまうというのは前述の通りですが、ここではエラスチンが劣化・減少してしまう原因を紹介します。
加齢
エラスチンが減少してしまう原因の一つに、加齢が関係しているとされています。人は歳をとることによって神経芽細胞の働きが低下していきます。そうすると、これまで保たれていたコラーゲンやエラスチンの再生や分解のバランスが崩れてしまうのです。すると再生よりも分解されるスピードの方が早くなってしまうことから、エラスチンの量が減少すると考えられています。
さらに、加齢によってヒアルロン酸の産生量も低下することも、エラスチンの劣化や減少に関わっています。ヒアルロン酸は真皮の隙間を埋めていますが、減少することによって肌のハリ・潤いがなくなっていきます。このことによってエラスチンも柔軟性も失われ、細くなってしまいます。
紫外線による影響
紫外線を浴びることもエラスチンに影響を与えています。まず、紫外線はエラスチンにダメージを与えて硬く変質させます。さらに、紫外線はエラスチンを分解する酵素を活性させるという働きを持っていることから、エラスチン量が減少してしまいます。
強めのマッサージ
たるみが気になっている方の中には、たるんでしまった部分を引き上げたいと考え、マッサージをしている方もいるでしょう。その時に、上方向に強めにマッサージをしている方は注意が必要です。たるみが起こっている肌は、エラスチンの劣化が起きているケースが多いと考えられますが、そこで強くマッサージをして力を与えてしまうと、よりダメージが大きくなってしまう可能性があります。
目元に余計な力を与えている
上記の「強めのマッサージ」とも共通する部分ですが、目元のたるみが気になっている方は注意したいポイントです。目元にたるみをどうにかしようとアイクリームをしっかりと塗り込みたくなるものです。しかし、目元は他の部位よりも皮膚が薄くなっています。そのため、他の部位よりもエラスチンがダメージを受けやすいという特徴があります。そのため、エラスチンがダメージを受けないように、アイクリームを塗る際には優しくのせ、なじませることがポイントとなってきます。
紫外線対策が不十分
夏は紫外線対策をしっかりしているけれど、他の季節は手を抜いてしまうという方は注意が必要。紫外線はエラスチンに大きな影響を与えますが、夏以外の季節も対策が必要です。そのため、日焼け止めなどの対策は通年行うように心がけることが大切です。
