ウルセラが作用するSMAS層とは
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今まで肌の深層にある筋膜「SMAS層」へアプローチして行うたるみ治療は、メスを使用しての治療のみでした。しかし、ウルセラが登場したことによりメスを使用することなく、SMAS層へのアプローチが可能に。フラクショナルレーザーやサーマクールなど皮膚表面の引き締めと、ウルセラの筋膜へのアプローチによるリフトアップをあわせられるようになったのです。しかし、ウルセラが働きかけるSMAS層には多くの神経や血管が存在しているため、施術には医師の高い技術と知識が必要となります。
肌の深層「SMAS層」に作用するメリット
SMAS層とは、肌の奥深くにある筋膜のことです。ウルセラの登場までは、SMAS層へアプローチできるたるみ治療はメスを使用する「切る治療」、リフトアップ手術しかありませんでした。メスを使うことなくSMAS層に作用できることが、ウルセラの大きな特徴です。
筋膜とは
筋膜とは、全身の筋肉や内臓を包み込んでいる薄い膜のような組織の総称です。人体をオレンジのような果実に例えるとすれば、外側にある厚い果皮の部分が皮膚、果肉の部分が筋肉や内臓、そして果皮と果肉の間にある薄皮の部分が筋膜にあたります。
あまりピンと来ない場合は、生の鶏肉を思い浮かべてみてください。鶏肉の皮をめくった時、皮と肉を繋ぐように張り巡らされている薄い膜状のものが筋膜です。
人間の筋膜には、筋肉を構成している筋線維の一本一本を包む「筋内膜」、筋線維の束(筋束)を包む「筋周膜」、部位ごとの筋肉を包む「筋外膜」、全身の筋肉をまとめる「深筋膜」、皮下脂肪の層の中にある「浅筋膜」の5種類があります。
幾重にも張り巡らされたこれらの筋膜は、互いに繋がりあい、骨や神経などとも連結し、全身のあらゆる部位を立体的に支えています。このことから、筋膜は別名「第二の骨格」とも呼ばれています。
jsttageに提供されている資料「筋膜マニピュレーション」にも、筋膜に異常が起こると以下のようなことが起こると書かれており、それだけ筋膜が体にとって大切であることがわかります。
筋膜機能異常は、筋の運動範囲や筋出力を低下させることになる。さらに、姿勢や運動パフォーマンス、ADLにも障害をきたすことになる
引用元:jsttage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/42/8/42_42-8_075/_pdf
筋膜への作用と表皮への作用の違い
肌の深層部分に作用する、という点はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
例えば、フラクショナルレーザーは表皮に働きかけてシワやハリなどを改善できますし、サーマクールは高周波のラジオ波で皮膚と皮下の広範囲に熱を加えて伸びて緩んだ皮膚を引き締めることができます。ウルセラはより深部の、最大で深さ4.5mmにまで超音波で熱を加えることができます。その深さこそが、皮下脂肪と表情筋の間のSMASという筋膜に相当するのです。
筋膜に作用するということは、引っ張っても伸びることなく引っ張る力を保持できるようになったということです。それ以外の組織ではたるみを取るために力を加えてもすぐに伸びてしまい、結果として良くなるのは直後だけ、といった施術とは異なる劇的な改善をもたらします。
ウルセラがたるみに効果的なマシンと認められた所以は、ここにあるわけです。
深層への作用だからこそ解剖学的知見が必須
SMAS層のように深い部分には、神経や血管が多く走っています。知識や経験のない医師が無暗に施術を行うと、それらの神経や血管を傷つけてしまう危険性もあるため、神経や血管の位置を解剖学的に熟知していることは必須になります。
また、マニュアルに沿った施術をしている分にはリスクは少ないのですが、効果もそれなりとなってしまいます。それ以上の本来のウルセラのリフトアップ作用を引き出すためには、手術と同様にひとりひとりの状態に適した施術が求められるのは当たり前のことです。
その段階になりますと、やはり外科的なリフトアップ手術の経験が求められるようになります。SMASはいたるところに皮膚、骨とのつなぎ目があり、単純に引き上げても途中のつなぎ目で引き上げの力は止められてしまいますが、そのつなぎ目を利用することでよりリフトアップ効果を高めるコツは、症例を繰り返して得ることができる施術ドクターの門外不出の秘密であり、当然マニュアルでの施術で得られる効果では及びもしません。
解剖学とは
解剖学とは、「ある生物を解剖する=切り開くことを通し、内部がどのような構造になっているかを研究する」学問のことを言います。ウルセラ施術のような医療行為を安全に実施するには、人体解剖学に精通していること、つまり「人体がどのような構造になっているのかを把握していること」が必要不可欠です。
顔の筋膜は、すべて一定の深さに張り巡らされているわけではありません。ウルセラの施術を受ける際は、神経や血管を傷つけないためにも、より高いリフトアップ効果を得るためにも、解剖学的知識と技術力の両方を備えたドクターがいるクリニックを選ぶことが大切です。
京都府立医科大学のサイトでは、解剖学について以下のように紹介されています。
諸君の医学部における解剖学の講義・実習においては、まず、ヒトの肉眼的構造および微細構造を学ぶ。そして、それらの構造の持つ機能を学ぶであろう。我々生命体が物質から構成されている限り、構造の持つ重要性は変わらない。
参考元:京都府立医科大学 大学院医学研究科 生体機能形態科学部門
http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/anat2/Students/
肌の構造とたるみのメカニズム
私たちの肌は何十もの層から形成されています。最も外側にある表皮は、角層や顆粒層、有棘層、基底層の4層からなりますが、ほんの1mmにも満たない薄いものです。その内側に、コラーゲン繊維やエラスチンなどで作られている肌の弾力を保つ真皮があり、さらにその奥には皮下脂肪があります。皮下脂肪は人によって厚さが違いますが、体温の保持や衝撃を吸収するクッションのような役割をしています。
この真皮までが、いわゆる皮膚といわれている部分です。このような皮膚構造のさらに奥にSMAS層とも呼ばれる筋膜があり、筋膜の下には表情筋があるのです。
老化とたるみの関係
たるみの原因のふたつ目の脂肪の下がりとは、頬でいえば頬全体の膨らみが下垂(下がる)状態になることです。脂肪の塊を押さえていたコラーゲン線維が老化によって徐々に伸びてくることで、膨らみが下がってきてしまいます。これは顔全体のシルエットを逆三角形の状態から、楕円形、四角へと変化させてしまいます。
表面の皮膚の抑えをしっかり作ってあげることで、ある程度の改善はされますが、下がりやすい方はもともと皮膚のコラーゲン線維も柔らかく張りを保つ力が弱いため、皮膚のハリだけで内部の抑えを効かせることは困難となります。そのため、表面の抑えを皮膚の引き締め効果で得ることと同時に、ウルセラなどで脂肪の位置を引き上げることが必要となります。
よくある誤解として、あご下のたるみは脂肪がついて丸くなるといわれることが多くありますが、あご下だけに脂肪がつくことはなく、あご下の皮膚と皮下組織の伸びによるものが殆どです。皮下組織には脂肪や筋肉も含まれますが、その量が増えたわけではありません。
あご下は重力に対して正反対の位置を保つ必要があるため、最も重力の影響を受けていつも引っ張られている部位といえます。そのため伸びも早く、余った組織は中身が何もなくても垂れ下がり、あご下の膨らみとなります。その中身は脂肪ではなく、引き伸ばされておろそかになった皮下組織です。間違っても引っ張ってはいけません。皮下と皮膚の繋がりがさらに希薄となることで、症状が悪化し下がってしまいます。
ほうれい線・マリオネットラインの形成
皮膚の余りが口元に集まることで、各種ラインともたつきを形成します。また、皮膚だけではなく内部の脂肪も口元に移動してきて膨らみを作ることでその下に影を作り、法令線、マリオネット線が形成されます。
改善するためには口元に移動した膨らみの位置をウルセラで引き上げて影をなくし、余計な膨らみをサーマクールなどで皮膚を縮め余りをなくし、さらにハリの出た皮膚で表面から抑える。またはサーマクールで脂肪の引き締めをすることで膨らみをなくし、その下の影を薄くする、という二つの選択肢が考えられます。
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