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韓国のウルセラと日本のウルセラの違いは?

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※こちらの記事は当サイト運営のND編集チームが執筆したものです。当サイト監修の佐藤隆悟医師による査収は含まれておりませんことをご了承ください。

韓国のウルセラの料金

ショット数にもよりますが、韓国のウルセラの相場は160~240万ウォン。日本円に換算すると16~24万円くらいです(2018年9月時点)。日本のウルセラの相場は30万円なので、比較すると韓国のウルセラのほうが少し安いことがわかります。 ただし、韓国のウルセラにはいくつかの落とし穴があるようです。目先の安さにつられて後悔する結果にならないように、韓国のウルセラの安さを知っていきましょう。

韓国のウルセラが安い理由

1.為替レートに左右される

韓国のウルセラの料金設定が安くても、為替レートの変動によって日本円に換算すると高くなってしまうケースがあります。わかりやすいように、ここ数年の為替レートの推移データを参考にしながら、ウルセラの相場(240万ウォン)を日本円に換算してみました。

【240万ウォンの日本円換算額】

2012年 170,160円
2015年 257,040円
2018年 241,680円

為替レートは日々変動しています。レートを確認せずに「韓国=安い」のイメージだけでウルセラを受けに行くと、円高で旅費のほうがかさみ、結果的に損をしてしまうかもしれません。リーズナブルな価格で韓国のウルセラを受けたい人は、必ず為替レートを確認しましょう。

2.トラブルが起こりやすい

韓国の美容クリニックすべてに該当するわけではありません。質の高い美容クリニックも沢山あります。しかし、私たち日本人が韓国のウルセラ情報を知る手段は、基本的にネットしかありません。実際にどれだけの効果があるのかなど、ホームページの情報だけでは判断しにくいもの。

韓国のウルセラを受けて失敗した女性たちの口コミを調べたところ、実際には料金が高かった。ウルセラの効果を感じられなかった。肌トラブルが起きたなどの声が見られました。トラブルを対処してもらおうにも、翌日には日本に帰って泣き寝入り…なんてパターンが多いようです。トラブルリスクを最小限に抑えるには、ホームページの料金情報や保証制度などを鵜呑みにせず、実際に韓国で施術を受けたことがある人に話を聞くことをおすすめします。

日本と韓国のウルセラマシンの違いは?

日本のウルセラマシンはFDA認可が多い

基本的に日本の美容外科のウルセラで使用されるのは、アメリカのFDA(食品医薬品局)に承認されているマシンです。FDAとは日本でいう厚生労働省のような機関。ウルセラのリフトアップ効果は、FDAによって医学的に認められています。FDA認可のウルセラマシンとは、すなわち医学的効果や安全性がきちんと認められている医療機器なのです。

韓国のウルセラマシンは後発の韓国製マシンが多い

韓国の美容外科で主流となっているのは、アメリカのウルセラを模倣してつくられた後発の韓国製マシン(ウルトラセル、スマートソニック、ダブロなど)。後発の韓国製マシンも、超音波で皮膚の奥にある筋膜を照射して熱を与え、たるみ引き締め効果を狙います。つまり、本家のウルセラマシンとおおまかな仕組みは一緒です。

後発の韓国製マシンの落とし穴とは?

韓国製のウルセラマシンの中には韓国のMFDS(食品医薬品安全庁)の認可を受けているものがありますが、アメリカのFDAの認可を受けているマシンはまだありません。一見するとMFDA認可もFDA認可も変わらないに思えますが、承認の基準が大きく異なります。

アメリカのFDAはもっとも承認の基準が厳しいとされる機関。数々の臨床試験データが必要で、施術の効果に関する証拠がきちんと揃っていなければ承認されません。

対して、MFDAは申請時に安全性や有効性の審査が入るものの、FDAのような細かな臨床試験データは求められません。そのため、本家のウルセラマシンと比べると、安定性や安全性のエビデンスが少ないのです。

ウルセラマシンの安定性が低いとどうなるの?

これまでに報告されているのは、予定していたよりも強い出力で超音波が照射される、急に超音波の出力が落ちてしまうなどの事例。出力パワーの変化は見ただけではわからないため、とても危険です。強い出力で超音波を照射すると、痛みや火傷、腫れや肌荒れなどが起こるおそれがあります。また、超音波の出力が弱まれば、それだけウルセラの効果が弱まってしまいます。予期せぬ事態を回避するためには、FDAの認可を受けているウルセラを使用しているクリニックを選ぶのがベストです。

韓国でウルセラを受けるなら!
シミュレーション

「韓国でウルセラを受けたい!」という漠然としたイメージだけでは、具体的にどのように計画を立てて良いのかが分かりません。

そのため東京板橋区に住んでいる人が、韓国でウルセラを受けるまでのシミュレーションを行ってみましょう。これから韓国でウルセラ治療を行いたいと思っている人は必見です。

ステップ①
韓国でウルセラを受けるクリニックを決める

まずは韓国のどこにあるクリニックでウルセラを受けるかを決めます。以下を基準に最適なクリニックを選んでください。

  • ショット数
  • 施術価格
  • 施術部位の明記の有無
  • 実績
  • 口コミ・評判

「旅費のことを考えると施術費はなるべく抑えたい」と考える人もいるかもしれませんが、安さだけでクリニックを決めるのは危険です。施術範囲もまちまちなので、しっかり確認しておきましょう。

ここでは、江南に位置する施術価格が約240,000円のクリニックを選択したと仮定します。

ステップ②
日程を決めて飛行機を取る

クリニックが決まったら、次は日程を決めて飛行機を取らなければなりません。江南に最も近いソウルの仁川空港へは羽田から直行便が出ており、ANA・JAL・アシアナ航空などが1日1本運行しています。航空券の料金相場は、往復で35,000円~50,000円程度です。

所要時間は2時間30分程度で時差はほとんどありません。時差ボケすることなく、施術や観光を楽しめるでしょう。

仕事やプライベートの予定を考慮して、日程を決めてください。また、自宅から空港までの移動にかかる料金も要チェクです。

ステップ③
ホテルを予約する

ウルセラによるたるみ治療は1日で完了します。仁川空港から羽田までの飛行機の出発時間によっては、日帰りも可能だと考えている人もいるかもしれません。

ただ肌トラブルなどが起きた場合は、施術を受けたクリニックでアフターケアをしてもらうのがベストです。そのため少なくとも1泊2日は滞在するために、ホテルを予約しましょう。

ここでは最短日数である1泊2日の滞在をすると仮定します。その場合の宿泊料金相場は、平日なら8,000円~12,000円程度、週末なら10,000円~15,000円程度です。

ステップ④
当日、移動して治療を受ける

仁川空港から江南に行くための手段と料金相場は、以下の通りです。

  • タクシー:約5,000円(80分程度)
  • 空港リムジンバス:一般 約920円/高級 約1,500円(90分程度)
  • 電車:約400円(60分程度)

見ていただければ分かる通り、電車移動が1番安く所要時間も早いでしょう。タクシーは一般・模範などの種類によって運賃が異なりますし、運転手によってはわざと遠回りをして高い料金を請求される可能性があります。

バスも道路の混み具合によって到着が遅れる場合があるため、そういった面でも電車を利用するのがおすすめです。

クリニックへ到着し、治療を受けたらまた電車でホテルへ戻るのであれば、400円×2で800円程度におさまるでしょう。

ステップ⑤
日本へ戻る

念願のウルセラ治療も終わり一通り観光も済ませたら、仁川空港から羽田空港に戻りましょう。飛行機へ乗るまでに手続きがありますので、時間に余裕を持って行動してください。

またホテルから空港への移動手段も考えておきましょう。ホテルが江南の場合は電車移動、仁丹空港付近であれば徒歩やタクシーがおすすめです。

羽田空港に到着した後は、自宅に帰るための交通手段を確保しなければなりません。車で来ていた場合は駐車料金がかかりますし、公共交通機関でも料金が発生します。

トータルでかかる時間とお金

今回のシミュレーションをもとに、トータルでかかる時間とお金を計算したところ、時間は丸々2日程度で料金は283,800円~305,800円程度となります。料金に関しては、現地での食事や観光などの費用が加算されますので、もっと高くつく可能性が高いです。

またある程度韓国語が話せないと、切符を買ったりカウンセリングを受ける際などに余計な時間がかかってしまうかもしれません。

日本で受けるなら!
シミュレーション

韓国のシミュレーションと同じように、板橋区に住む人が銀座のクリニックへウルセラを受けに行く場合のシミュレーションもしてみましょう。

施術を受ける日程を決めたら、後は当日移動して治療を受けるだけです。移動には電車を使うとして、往復でも350円程度用意しておけば問題ありません。駅から近いクリニックであれば、駅から出て徒歩数分で到着します。

ウルセラの費用相場は20万円~40万円くらいです。施術は1~2時間で終了し、すぐに自宅へ戻れます。

トータルでかかる時間はおよそ1時間半~2時間半、料金は200,500円から高くて400,500円くらいです。施術料金が安いクリニックであれば、韓国で施術を受けるよりも費用を抑えられるでしょう。たった数時間で帰れるため、時間や体力を使う必要もありません。

費用的には、韓国で受けるのも日本で受けるのも大きく変わりません。かかる時間で見ると日本のほうが楽に治療を受けられるといえるでしょう。観光ついでに治療を受ける場合であれば、有意義な時間になると思いますが、ウルセラ目的だけであれば、日本での治療を検討してみてもよいかもしれません。

韓国で美容医療を受ける際の注意点

美容医療にかかる料金が日本よりも安いからという理由から、韓国で施術を受ける人が増えています。しかし、韓国で使われている機器は、FDAの認可を受けていないものがほとんどです。その他にも、韓国で美容医療を受ける際には様々な注意点があります。

観光客を相手にした病院に注意

観光客を相手にした病院は、現地では評判が良くないことがあります。

肌のケアをするだけなら観光客を相手にした病院でもあまり問題はありませんが、麻酔を用いる施術の場合は、信頼と実績のある病院を選択したほうが良いでしょう。そのため、ネットの口コミやホームページに記載されている情報を鵜呑みにするのではなく、実際に病院へ行くなどのリサーチをすることが大切です。

「今すぐ」や「キャンペーン」に注意

韓国で美容医療を受ける人のほとんどが、その安さに魅力を感じているでしょう。確かに韓国の美容医療は日本よりも安いですし、症例数も多いため、高い技術も期待できます。しかし、極端に安い病院やキャンペーンなどには注意しなければなりません。

韓国での美容医療のトラブルの事例として、「今支払えば10%割引」や「もしキャンセルしても予約金は全額返金する」などの強引な勧誘が報告されています。実際にお金を支払った後にキャンセルの連絡をしたところ、韓国までお金を取りに来るよう言われたなどのケースもあるようです。

また、カウンセリングをした医師と施術を行う医師が違ったり、事前に説明された内容とは異なる安価な内容の施術を受けたなんてこともあります。つまり、美容医療が安いクリニックにはそれなりの理由があるということです。

それでも未だ「安いから」という理由で美容医療を受ける人は絶えません。そのため、国民生活センターでは、「美容医療は緊急性の低いもののため、『今すぐ』などと決断を迫るクリニックとは契約をしないで欲しい。軽い気持ちで施術を受けて大きな後悔をしないよう十分検討すること」と話しています。

複数の病院でカウンセリングを受けること

病院側は、「この病院で施術を受ける」と決めて来院した人に対しては、競争相手がいないため手抜きの対応をすることがあります。例えば、「値引き交渉に応じない」「施術に対する詳細な説明をしない」などが挙げられるでしょう。どのような機器を使うのかという説明は省いて、結果的にどのような効果があるかなど、簡単に済まされることも少なくありません。

利用者側も1つの病院でしかカウンセリングを受けないと、その病院の説明を鵜呑みにせざるを得ないです。そのため、複数の病院でカウンセリングを受け、施術方法や料金などを比較する必要があります。これは選択の幅を広げたり、値引き交渉の材料にもなるので必ず行いましょう

日本のクリニックなら安全!…というわけじゃない

韓国と日本のウルセラの違いをざっくりと解説しましたが、日本のクリニックだから安全というわけではありません。日本の美容クリニックの中にも、安全性の低いウルセラマシンを導入しているところ、安い料金をうたいながら実際にはオプション料金が発生するところが一部存在します。

安全性や効果を求めるなら、必ずFDA認可のウルセラマシンを使用しているかどうか調べること。正しい料金を知るには、実際に施術を受けた人の口コミを調べることが大切です。