ウルセラとダブロの違い
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目次
ダブロのマシンの特徴

ダブロはウルセラのような高密度焦点式超音波、HIFU(ハイフ)のマシンで、韓国メーカーが開発した後発機です。4.5mmの深さまで照射できるのはウルセラとほぼ同じですが、ダブロの場合は4.5mmと3.0mmの2種類のみで、1.5mmの深さには対応していません。また、ダブロの場合は照射する範囲がウルセラよりも広く、ウルセラがピンポイントで熱を加えるのに対し、ダブロはふんわりと丸い範囲に伝えるようなイメージです。
他の相違点としては、施術者が見るモニターの解像度がウルセラよりも高くなっていて見やすい、という点が挙げられますが、患者側にはそれほど影響はないかもしれません。
一目でわかるウルセラとダブロの違い
ウルセラ | ダブロ | |
---|---|---|
周波が届く肌の層 | 真皮の奥にあるSMAS層まで照射 | 真皮の奥にあるSMAS層まで照射 |
効果 | ピンポイントでたるみを強力に引き上げる効果あり | 照射の強さを抑えて広範囲に引き上げる効果あり |
価格 | 1回20万~40万円 | 1回16万円~20万円 |
FDA認可 | 認可あり | 認可なし |
ウルセラと比較した安全性と効果面のリスク
ダブロは医師ではなく看護師も施術できるように設計されています。ウルセラのようにSMAS層まで到達するほど深く照射するマシンの場合は、神経や血管を傷つけると後遺症が出てしまうことがあるので、顔面について解剖学的な知識のある医師が施術を行うのが望ましいとされています。看護師でも施術可能だとされているダブロは、安全に行うために照射する出力がウルセラよりも低く設定されている可能性があります。
また、ダブロには機器の動作安定性にも疑問点があります。ダブロは消耗品のトランスデューサ(顔にあてるアタッチメント)の継時劣化が激しく、使用期限内でも全く出力が出なくなることが多くあります。つまり、普通に使えていても熱が出ていないので、気が付かないうちに効果が出ない施術を受けていることにもなりかねません。
これらの誤作動が逆の意味で作用、つまり誤動作で出力が高くなってしまうケースも考えられます。これは医療行為として非常に危険であることはいうまでもありません。
より効果を実感したいならサーマクールとの併用が効果的
サーマクールは表皮の奥にある真皮に60℃の熱を与え、軽くダメージを与えることでコラーゲンの生成を促し、肌の活性化を狙う施術です。
ウルセラやダブロと異なり超音波を使わないため、照射の深さが比較的浅くなっています。その分、一度の施術で顔全体に熱を与えることが可能です。
ウルセラは、顔の筋肉が張り巡らされている筋膜層(SMAS層)に対して働きかけますが、サーマクールの場合は皮膚の内側にある脂肪にアプローチ。加齢による皮膚の垂れ・ほほの位置や口元のもたつき・フェイスラインのふくらみなどに有効です。
それぞれのマシンをうまく活用すると、加齢によって衰えた筋肉や着いてしまった脂肪も一気に除去できます。スッキリとした顔つきを目指すなら、2つの施術を同時に受けるのが効果的です。
ダブロが日本で普及したのはウルセラの後
ダブロとウルセラは高密度焦点式超音波であるHIFU(ハイフ)を用いた治療機器という共通点がありますが、製造・販売はウルセラが先。ダブロはウルセラの後発機とされており、治療費用がウルセラよりも安いなどのメリットがあります。
そもそも、ウルセラはアメリカの会社が製造・販売しているHIFU(ハイフ)であり、ダブロは韓国の会社が製造・販売しているという違いがあります。
また、ダブロは韓国を中心に日本や中国で導入されつつありますが、ウルセラはアメリカを中心に日本のみならず世界各国で導入。FDAの厳しい審査を合格するなど、その有効性と安全性が高く評価されています。(※ウルセラは未承認機器です。厚生労働省によって効果や安全性を認められた機器ではありません。詳しくは医師にご確認ください。)
歴史の長さで比較すると、ウルセラのほうが歴史があるといえるでしょう。
ダブロの機種 ダブロとダブロゴールド
ダブロにもウルセラと同様に、様々な機種が存在します。現在美容医療の現場で使用されているものは、ダブロとダブロゴールドの2種類です。それぞれの機器にはどのような特徴があるのかをチェックしておきましょう。
均一なエネルギー照射を可能としたダブロ
ダブロもウルセラと同じく、高密度焦点式超音波法で筋層まで超音波を届かせる、メスを使わないたるみ治療の機器です。ターゲットとなるSMAS層/筋層にのみ熱エネルギーを与えて高温にするため、周辺組織にはダメージを与えることはありません。
コラーゲンで形成されているSMAS層へダイレクトに届き、タンパク質を縮ませ脂肪層とSMAS層が引き締まり、リフトアップや小顔効果を得られます。効果は施術直後から実感できるため、即効性のある施術です。
ウルセラはエネルギーを発する1つひとつの丸が小さく、照射ムラが起こりやすいでしょう。また局所的にエネルギーが集中し、痛みを生じやすいです。
一方でダブロは1つひとつの丸が大きいため、照射ムラが起きにくく均一なエネルギーを照射できます。
ダブロゴールドは照射スピ―ドがさらにアップ
ダブロゴールドによるリフトアップ施術は、ダブロの良いところはそのままに、施術時間の短縮や痛みの軽減、治療費の負担軽減などの改良を行った機器になります。
特に向上したのは施術スピードで、従来の機器と比較してかなり早くなりました。通常15分かかっていた300ショットの照射も、ダブロゴールドならたったの8分で終了するのです。
希望する部位によって使い分けられるカートリッジは3種類あり、リフトアップ効果以外にも様々な二次的効果を実感できるでしょう。
ダウンタイムもほとんど無いので、施術後すぐにメイクができます。1回の施術で効果を実感できますが、時間が経つにつれより高い効果を実感でき、約3か月で効果のピークを迎えるでしょう。
ダブロによるリフトアップ施術のリスク
ダブロを使ってリフトアップ施術を行う場合、施術後に赤み・ほてり・むくみ・ひりひり感が生じることがあります。激しく痛むようなことはありませんが、稀に1~2週間ほど腫れが続くケースもあるようです。
この時患部を冷やすと腫れや痛みを軽減できます。しかし冷やし過ぎるとハリを与える効果が薄れる可能性がありますので注意しましょう。
さらに筋肉痛のような痛みが起きる人もいます。これは施術後から4週間ほど続きますが、日常生活に支障をきたすほどではありません。
これらの症状はウルセラ治療を受けた際にも起こり得るもので、筋膜に直接熱エネルギーを与えているからこそ起こるものです。現在、後遺症が残ったというケースは報告されていません。
ダブロの痛み
ダブロが優れている点のなかに、「照射の痛みをほとんど感じない」というメリットがあります。これは、ダブロが熱エネルギーを広範囲かつ均一に照射することができるためです。
ただし何も感じないというわけではなく、照射時に熱感があったり、脂肪の少ない部分に照射すると骨に響くような感じがすることもあります。ですが我慢できないような痛みのある治療ではないため、ダブロの痛みに関してそれほど心配はいらないでしょう。
もしも少しの痛みにも恐怖心がある場合、クリニックによっては冷風をあてながら照射したり、照射前に麻酔クリームを塗ってくれることもあります。
ダブロの効果やダウンタイムは?
ダブロもウルセラと同様にダウンタイムはほとんどありません。人によっては施術直後に軽いむくみや赤みなどが出ることはありますが、数日で目立たなくなります。
ダブロは、ウルセラよりも照射時の痛みが少ないという特徴があり、そういった観点からも照射時の出力がウルセラよりも低いことが推察されます。また、超音波の焦点の合わせ方がウルセラよりもぼんやりとして広いため、痛みが少ない代わりにパワーが集中しにくく効果が出にくいのでは、という指摘もあります。
ダブロは美肌効果も期待できる
気になるたるみやシワ改善に効果的なダブロですが、美肌効果も期待できます。ダブロはトランスデューサのカートリッジを替えて皮下組織の層にも照射でき、高密度の超音波をあててコラーゲンやエラスチンの生成を促せるのです。ダブロを照射することでたるみやシワを改善し、美肌効果でよりふっくらとしたみずみずしい肌へと導いてくれるでしょう。
ダブロを使った施術を受けてはいけない人は?
ダブロ治療を受けてはいけないのは、以下のような人が挙げられます。
- 体内に金属類を埋め込んでいる人
- 糖尿病
- 膠原病
- 心臓疾患
- 悪性腫瘍
- 発熱中
- 皮膚疾患
- ケロイド体質
- 治療部位に金属プレート・シリコンなどを使用している人
以上の疾患や体質を持っている人は、ダブロ治療を受けてはいけません。
また施術後の制限は特にありませんが、飲酒・入浴・激しい運動などの体温が上昇するような行為はほてり感が強くなりやすいです。
ヒアルロン酸を注入している人は、効果が薄れてしまう可能性があるため、施術を控えることをおすすめします。
さらにピーリング系の治療については、約2週間の期間を空けて受けましょう。同じように光レーザー治療は、ダブロ治療の前後1か月の間隔を空けてください。
ダブロの料金相場
ダブロの施術料金は、顔全体に照射するコースで16万円~20万円前後。顔+首まで照射して22万円~25万円ほどが相場です。首やほほなどパーツだけなら10万円以下で施術を受けられ、ウルセラと比較するとリーズナブルな価格設定となっています。
本来、ウルセラは出力が高くて医師が施術を行う必要があるため高額な施術となってしまいますが、アメリカのFDAで厳密に審査され確実な引き上げ効果があることが認められています。しかし、ダブロは看護師でも施術できるよう調整されたマシンで、痛みが少なく料金も抑えめ。いまのところFDAの承認もなく、確実な効果が出るという確証はありません。
ダブロの効果の持続期間は?
ダブロにはウルセラと同様に肌のたるみを引き上げる効果がありますが、その持続期間は3ヵ月ほどといわれています。照射後すぐにたるみの引き上がりを感じ始め、2~3週間後を目安に肌のハリを感じられるように。効果のピークは照射後3~4週間ほどで、3ヵ月ほど経つとだんだんと元に戻り始めます。そのためダブロは3~4ヵ月に1度の照射が推奨されています。
また、ダブロを改良した次世代機ダブルゴールドの効果は、照射後1ヵ月でピークを迎え、持続時間は4~6ヵ月ほど。ウルセラの効果は感じられるまでに3ヵ月ほど要するものの、持続期間は6ヵ月~1年ほどですので、ウルセラの方が効果は長持ちするといえます。
ダブロの照射範囲は?
ダブロの照射範囲は、両頬(鼻翼から下)・目周り(鼻翼より上から眉3分の1外側)・首(甲状腺を避けた外側1列)。ダブロのカートリッジは3.0mmと4.5mmです。つまり、ダブロにはウルセラにはある1.5mmのカートリッジは用意されていません。そのため、真皮や表皮などの皮膚の浅い層への効果的なアプローチが苦手と言えます。しかし、ダブロゴールドでは1.5mmのカートリッジが搭載され、目元のクマやちりめんジワなどにも高い効果を発揮するようになりました。
ダブロの施術までの流れ
ダブロ・ダブロゴールドも施術の流れはウルセラとほとんど変わりません。
カウンセリングをおこなった後に洗顔をし、ダブロを照射します。ダブロも超音波を照射するため、医療用ゼリーを用いる点もウルセラと同様です。
より確実な効果を得るには
確実性が高く切らない治療を受けるならウルセラがおすすめです。しかし、ウルセラは他の施術と比べると比較的料金が高額。なかなか手を出しづらいという人もいるでしょう。ウルセラを安く受けたいと考えている人は、ウルセラ施術を安く受けるために気を付けたい点をまとめてみましたので、是非一度ご覧ください。
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プライベートクリニック吉祥寺院長 佐藤隆悟先生
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