ほうれい線とたるみの違い
小鼻の先から唇の端を結ぶ、ほうれい線。老け顔を作ってしまう代表選手ともいえるお肌の悩みですが、「ほうれい線=たるみ」と考えて、ひたすらたるみ対策をしている人も少なくないようです。でも、じつは「ほうれい線=たるみ」ではありません。こちらではほうれい線とたるみの違いや種類別の対策法を紹介します。
ほうれい線とたるみの違い
「ほうれい線」とは、前述の通り小鼻の先から唇の端を結ぶ2本の線のこと。一方で「たるみ」とは肌のハリや弾力が衰えて重力に逆らえなくなり、垂れ下がってしまう現象のことを指します。
つまり、顔の部位に関係なく垂れさがってくるのははすべて「たるみ」というわけです。たるみがとくに顕著に表れやすいのが頬。面積が広く、厚みがある分だけハリや弾力をなくした場合に重力の影響を受けやすいのです。
たるみはほうれい線の原因の1つ
頬がたるめば鼻から唇にかけての境目が強調されるため、ほうれい線が目立つようになってしまいます。「ほうれい線=たるみ」と考える人が多いのもこのためで、ほうれい線を目立たせる原因として最も多いのがこの「たるみ」なのです。
とはいえ、ほうれい線の原因はたるみ以外の可能性もありますから、まずは原因を見極めて、それに合った対策をする必要があるでしょう。
ほうれい線の種類とは
たるみ型
前述の通り、頬のたるみによって強調されてしまっているタイプのほうれい線です。これはダイエットで急激に頬の脂肪が少なくなって、皮だけが垂れ下がってしまった人にも当てはまります。対策としては、やはり肌の弾力を保ちたるみを改善するのが一番です。
くぼみ型
鼻の土台となっている小鼻周りの骨の出っ張りが少ないために小鼻の先あたりにくぼみができ、そこからほうれい線が形成されているタイプです。骨格が原因ですから若い時からほうれい線は存在しますが、加齢によって骨が衰えることで、さらに目立つようになってしまったケースも。この場合、カルシウムやビタミンD、大豆イソフラボンなどの栄養素で骨を強化することが大切です。
筋肉型
ほうれい線周りの筋肉が発達し過ぎていて、その部分が盛り上がることでほうれい線を形成してしまうケースもあります。たるみとは真逆で、重力に逆らいすぎてほうれい線ができているわけです。
ですから、たるみ対策は逆効果。筋肉の緊張を解すマッサージやツボ押しがおすすめです。また、加齢とともに筋肉が衰え肌の弾力もなくなってくると今度はたるみ型のほうれい線に悩まさることになるため、日頃からスキンケアを怠らないようにしましょう。
混合型
さまざまな原因が重なり合ってほうれい線が目立ってしまっているタイプです。とはいえ、その中でも大きな要因を占めているのはやはりたるみですので、肌の弾力を保つケアが一番の対策。くわえて骨や筋肉の衰えを防止するために、マッサージや栄養摂取にも気を配ってください。
肌がたるむ原因
ほうれい線もにも種類があるとは言え、やはりたるみは大きな要素になり得ます。肌がたるむ、つまり弾力を失う原因は、活性酸素による肌のコラーゲンの破壊と再生能力の衰え、基礎代謝の衰えによる顔の皮下脂肪の増加、皮膚や脂肪を支えている筋肉の低下、また骨密度の減少により顔の骨が縮んでしまうことも挙げられます。
加齢に伴うどうしようもない要因もありますが、たとえば睡眠不足や偏食、タバコなどの嗜好品がたるみに拍車をかけてしまうため、スキンケアだけでなく生活習慣にも注意しましょう。
